留学するならやっぱりアメリカがいい!と思っている人は多いのではないでしょうか?
私はそう思っていましたが、結論から言うと、最初の留学にアメリカはあまりおすすめしません。
その理由は、留学費用が高かったり治安が悪かったりするからです。
一方で、最先端の情報発信地でもあるアメリカへの留学は魅力的でもあります。
この記事では、初留学の地にアメリカを選んだ私の体験談をもとに、アメリカ留学のメリットやデメリット、またオーストラリア留学との違いもお伝えしていきます。
アメリカ留学はおすすめしないと言われる理由
アメリカ留学はおすすめしないと言われる理由には、主に以下の5つがあります。
- 留学費用が高くなる
- 治安が良くない
- 車がないと不便なことがある
- 物価が高い
- 医療費が高額である
それぞれ詳しく説明していきます。
留学費用が高くなる
アメリカ留学をおすすめしない理由1つ目は、留学費用が高くなることです。
アメリカは、他の主な英語圏の留学先と比較すると留学費が高くなります。
近年の物価高騰と、円安も追い打ちをかけていますが、下記の比較表から見てもわかるように、群を抜いて高いことがわかります。
なお、費用は通う学校の種類やコースなどにより大きく変わってきますので、あくまでも参考としてとらえてください。
国別留学費用の目安
| 期間 | アメリカ | カナダ | オーストラリア | イギリス | フィリピン |
|---|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | 約104万円 | 約75万円 | 約65万円 | 約84万円 | 約40万円 |
| 6ヶ月 | 約469万円 | 約334万円 | 約310万円 | 約407万円 | 約218万円 |
| 1年 | 約903万円 | 約635万円 | 約593万円 | 約780万円 | 約387万円 |
治安が良くない
アメリカ留学をおすすめしない理由2つ目は、アメリカは治安が悪いことです。
世界平和指数ランキングでは、アメリカは132位で欧米先進国の中でもかなり治安が悪く、他の人気留学国と比べても良くないです。
| アメリカ | オーストラリア | イギリス | カナダ | フィリピン | |
|---|---|---|---|---|---|
| 平和指数ランク | 132位 | 19位 | 34位 | 11位 | 104位 |
アメリカは銃社会であり犯罪率も高く、殺人事件発生総数は日本の約15倍、強盗事件においては日本の約106倍にもなります。(2021年度)
ニューヨークなどの大都市でも、少し裏路地に入るとスラム街があったり、スリや強盗、違法薬物の売人に声を掛けられたりする可能性があり、非常に危険な場所になります。
ちなみに私は、大学のキャンパスとホームステイ先の往復だけだったので、身の危険を感じたことはありませんでしたが、休日に観光で訪れたニューヨークの地下鉄は少し怖さを感じて警戒しました。
薄暗い雰囲気や独特の臭い、ホームレスなど、明らかに日本の地下鉄とは違っていて、治安の悪さを実感しました。
参考:外務省海外安全HP
車がないと不便なことがある
アメリカ留学をおすすめしない理由3つ目は、車がないと移動が不便なことです。
アメリカは基本的には車社会です。
公共の交通機関が発達しているのは、ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市だけで、郊外は交通の便が良くありません。
私が滞在していた地域も、ペンシルベニア州の郊外だったので移動手段はバスでした。
もっとも、学校までの送迎は毎日ホストファミリーがしてくれていたので、私には困った経験は特にありませんでしたが…
物価が高い
アメリカ留学をおすすめしない理由4つ目は、アメリカは物価が高いことです。
アメリカの物価は高く、日本のおよそ2~3倍と言われています。
原因はインフレと円安です。
最低賃金引き上げによる人件費の増加や原油の高騰、コロナ禍などの要因で、アメリカは近年インフレ傾向にあります。
特にインフレが進行した2022年と比べると、現在は落ち着きつつありますが、それでもなおインフレ率は高いです。
それにより、物価の上昇も顕著に現れています。
また、円安についてもニュースで騒がれているように、2024年6月には1ドル=約161円まで円安ドル高が進行しました。
私がアメリカ留学したとき(1998年)のレートは1ドル=約130円で、当時はそれでも円安と言われていたのでよく覚えています。
ちなみに、2020年には1ドル=約108円でした。
つまり、100ドルのものを買うためにレートによって約5200円もの差が生じるのです。
1998年:約13000円
2020年:約10800円
2024年6月:約16000円
アメリカと日本の物価を比較
| 日本 | アメリカ | |
|---|---|---|
| ビッグマック | 480円 | 5.69ドル(約830円) |
| スタバ・トールラテ | 495円 | 4.45ドル(約649円) |
| コーラ | 200円/1.5リットル | 2.83ドル(約413円)/2リットル |
| ティッシュペーパー | 300円/5箱 | 8ドル(約1168円)/6箱 |
| 一蘭ラーメン1杯 | 980円 | 22ドル(約3212円) ※チップ代15~22%プラスでかかる |
医療費が高額である
アメリカ留学をおすすめしない理由5つ目は、アメリカは医療費が高額なことです。
アメリカでは、物価も高いですが医療費も高額です。
アメリカは医療技術が高度なため、お金を出せば最先端の医療を受けられます。
また、各医療機関が医療費を決定するため医療費が高くなります。
アメリカの医療保険制度は、個人で加入もしくは勤務先を通して加入する必要があり、国民皆保険の日本とは異なります。
日本の国民健康保険は、年収400万円で39歳以下の場合は平均月30000円ほどです。
一方、アメリカにおける平均保険料は月560ドル(約81760円)であり、保険料自体が高額です。
また、州により異なりますが、救急車を呼ぶと1200ドル(約175200円)ほどかかってしまいます。
私のアメリカ留学体験談
私は大学2年のときに、大学主催の夏期語学研修プログラムに参加してアメリカ留学をし、そこで玉砕しています。
私がアメリカ留学で失敗した要因は、事前準備が足りなさ過ぎたことと、なんの目的も目標も持たず、単純に海外への憧れと勢いだけで行ってしまったことです。
典型的な失敗例ですよね…
人生初めての海外&留学で、留学するならアメリカ一択でしょ!と考えていました。
なぜなら、私はもともと英語に自信があって英文科を専攻し、アメリカのドラマも大好きでよく観ていたからです。
留学前の英語学習はそこまで熱心にやっておらず、行けば喋れるようになるとも思っていました。
大学主催の留学なので、一応試験と面接があり、合格したのも妙な自信になっていたのでしょう。
約1ヶ月間、アメリカのペンシルベニア州にある大学(大学の協定校)へ留学するプログラムで、参加者は同大学の学生のみ20人ほどでした。
夏休みに現地の大学のキャンパスを利用するので、留学中に現地の学生はおらず、一緒に参加した学生ももちろん全員日本人です。
学校の授業も、参加した日本人学生の中で3つのクラス分けをされるので、授業は英語でしたが先生以外は周りには日本人しかいない状況でした。
まぁ、当然ですよね…大学主催の語学研修なので…
でも、よくよく考えてみたらそれって日本で外国人の先生の授業を受けているのと同じことなんですよね!
違うのは、広大過ぎるキャンパスと、ホームステイでの暮らしくらいだったでしょうか?
学校初日のオリエンテーションの日に、私は早くも挫折を味わい自信を失くします。
いきなり現地の先生に話しかけられ、何を言われたのかも良くわからず愛想笑いをして何も答えずに目をそらしてしまいました。(日本人あるあるかな)
もちろん、クラスのレベルも一番下だったので、ますます自信を失くし自分より英語ができる友人たちに劣等感を感じていたのを覚えています。
英語ができると思っていたのは自分の勘違いだったと、そこで確信に変わったのでした。
それからの留学生活は、それなりに楽しさを感じてはいたものの、英語力の向上という点ではほとんどありませんでした。
大学主催のプログラムだったので、費用は当時で50万円ほどで、授業料や滞在費、食費、渡航費などはすべて込みの金額でした。
現在の留学費用と比べると安いのでしょうが、50万円でも充分高額ですよね!
留学の前半は大学併設の学生寮、後半はホームステイでした。
学生寮では一緒に参加した学生と相部屋で、基本的に24時間寝食を共にするので、授業以外では日本語は飛び交っていましたね。
後半のホームステイでは、現地のアメリカ人ファミリーのお宅に滞在し、そこで初めて授業以外で日本語を話さない環境があった感じでした。
今思えば、少し長めの旅行中に現地の生活と大学のキャンパスを経験できた…という感覚ですね。
もっときちんと勉強してから留学していれば、先生やホストファミリーとももっと多くのコミュニケーションを取れたかもしれません。
アメリカ留学に限らず、事前学習を怠るとどの国に留学しても失敗してしまいますが…
とは言え、あれだけ多くの日本人が周りにいたら、やっぱり留学の意味はないと言えるので、日本人が少ない環境を選ぶのも重要ですね。
私のアメリカ留学は、大学の語学研修を利用してのものだったので、個人でアメリカ留学を考えている人とは少し状況が違ってくるかもしれません。
それでも、治安の悪さや留学費用の高さなどのデメリットを考えると、アメリカは暮らしやすい国とは言い難いです。
下記では、成功することができたオーストラリア留学体験談についてまとめています☆彡

アメリカ留学のメリット
私は失敗してしまいましたが、アメリカ留学には以下のようなメリットもあります。
- 学校の選択肢が多い
- アメリカ英語を学べる
- 多様な文化体験ができる
- 最先端のサービスやビジネスに触れられる環境がある
それぞれ見ていきましょう。
学校の選択肢が多い
アメリカ留学のメリットは、学校の選択肢が多いことです。
アメリカには4000以上もの教育機関があり、語学学校や専門学校、コミュニティカレッジ(公立の2年制大学)、大学、大学院など学校の数が多く、選択肢が広いです。日本は約700校です。
世界トップレベルの大学(ハーバード大学やスタンフォード大学など)も多いことから、世界中から留学生が集まります。
そのため、授業料や受け入れ期間、コースなども多様にあり自分の目的に合った学習環境を見つけやすいと言えます。
アメリカ英語を学べる
アメリカ留学のメリットは、アメリカ英語を学べることです。
英語は世界共通言語として知られていますが、アメリカ英語は標準的な英語で、訛りはほとんどありません。
また、アメリカ英語は日本の学校でも教材に使用されているので耳なじみがあり、抵抗なく学べるはずです。
イギリス英語やオーストラリア英語は訛りがあるので、日本人にとっては聞き取りにくさがあるかもしれません。
多様な文化が体験できる
アメリカ留学のメリットは、多様な文化体験ができることです。
自由の国アメリカは、昔から多くの外国人や移民を受け入れてきた背景から多種多様な人種と文化が入り交ざっています。
また、世界中から留学生も集まるので、さまざまな国の文化や価値観を学び、視野を広げられます。
グローバルな感覚を養うこともできて、将来のキャリアにつながることでしょう。
最先端のサービスやビジネスに触れられる環境がある
アメリカ留学のメリットは、最先端のサービスやビジネスを体感できる環境があることです。
Apple、Amazon、Googleなどの世界のトップ企業はすべてアメリカが拠点であり、常に時代の最先端を担っていると言っても過言ではないでしょう。
そのような企業の最新サービスは、アメリカ発信であることがほとんどです。
先進国の中でもアメリカの企業はトップに位置しており、留学中はその最新技術に触れられる機会がたくさんあります。
オフィス見学を実施している企業もあるので、大学でビジネスを学びながら世界トップクラスの雰囲気を感じられる良い機会になるでしょう。
アメリカ留学と他の人気留学国との違い
アメリカ留学と他の人気留学国との違いを、項目別に表にまとめました。
| アメリカ | カナダ | オーストラリア | イギリス | フィリピン | |
|---|---|---|---|---|---|
| 留学費用 | 高い | やや高い | やや高い | 高い | 安い |
| 治安 | 悪い | 良い | 良い | 中程度 | 悪い |
| 日本人の多さ | 多い | 多い | 多い | 少ない | 多い |
| 物価 | 高い | 高い | 高い | 高い | 安い |
| ビッグマック指数 | 5.69ドル (約830円) | 5.52ドル (約805円) | 5.06ドル (約738円) | 5.90ドル (約861円) | 2.86ドル (約417円) |
| ワーホリ制度 | なし | あり | あり | あり | なし |
| 日本との時差 | -13~-17H | -12~-17H | -1~+2H | -8~-9H | -1H |
| 特徴 | 世界最先端の技術に触れられる環境がある | かなり治安が良く、生活しやすい | 年間を通して過ごしやすく、留学制度が充実している | 他の人気留学国と比較して日本人比率が低い | 日本から近く、安い費用で留学できる |
留学費用
アメリカ留学の費用は他国と比べて突出して高くなります。
デメリットでも記載しているように、1ヶ月の留学費用は104万円近くもかかります。
カナダ留学は約75万円、オーストラリア留学は約65万円、イギリス留学は約84万円、フィリピン留学は約40万円です。
治安
アメリカは銃社会で、決して治安がいいとは言えませんが、都市によっては比較的安全と言われている場所もありますので、ここでは3つご紹介します。
・カリフォルニア州サンディエゴ
温暖な気候と豊かな自然のあるアメリカ国内でも人気のレジャースポットで、研究機関が多くあるため世界中から多くの研究者が訪れる街です。
・ワシントン州シアトル
AmazonやMicrosoftなどの世界的企業が本社を構えるほか、ワシントン大学をはじめとした教育機関も豊富にあります。
メジャーリーグのシアトルマリナーズの本拠地で有名です。
・マサチューセッツ州ボストン
有名大学が数多く集まる学園都市であり、3人に1人が学生と言われています。
ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学も、ボストンにあります。
日本人の多さ
アメリカは、日本人になじみのある本場のアメリカ英語を学べることで人気の留学先なので、やはり日本人比率は高くなるでしょう。
文部科学省のHPによると、2022年度の日本人留学生数が最も多い国はアメリカで11880人、カナダ6735人、オーストラリア6187人となっています。
また、世界大学ランキングに7つもの大学がランクインするほど教育水準が高いことも、世界中の留学生が集まる理由のひとつです。
参考:文部科学省
参考:JASSO(日本学生支援機構)
参考:世界大学ランキング
物価の高さ
アメリカの物価が高いことは散々ニュースでも取り上げられていますが、インフレと円安が主な要因です。
また、日本の物価が安すぎるのでなおさら高く感じてしまいますよね。
ワーホリ制度
アメリカにはワーキングホリデーの制度がありません。
そのため、ワーホリを利用して留学することを考えている人にとっては、アメリカ留学は難しくなります。
日本との時差
アメリカと日本との時差は、-13~-17時間と大きいので、日本の家族と連絡を取りたいときなど、少し気を遣う必要が出てきます。
日本が午後3時のとき、ニューヨークでは夜中の1時(サマータイム中は2時)ということになります。
まとめ
アメリカ留学はおすすめしない?体験談をもとに徹底解説!についてご紹介しました。
私は、自分の準備不足でアメリカ留学が苦い経験となってしまいましたが、アメリカ留学には多くの魅力もあります。
メリットとデメリットをよく理解して、自分が後悔しない選択をしてくださいね!
